アタマジラミについての園内研修がありました。今年はまだ出ていませんが、昨年は勤務先の保育園でアタマジラミが出ていました。復習も兼ねて紹介します。
アタマジラミって?
アタマジラミは髪の毛だけにつき、耳の後ろや後頭部の髪に比較的多く卵を産みつけます。
- 卵は乳白色で自覚症状(かゆみ)はありません。
- 幼虫から成虫になると、子どもの毛髪に似た色になり、吸血されると激しいかゆみを伴います。しかし数が少ない場合は、かゆみの無い場合もあります。
- 十分に吸血した雌(メス)の成虫が毛髪に産みつけた卵は、髪にしっかりつき手で触っただけでは落ちません。
- 成虫の寿命は約1ヶ月で、その間に約200個産卵します。
- 頭部の接触、ほつれ毛等から、他のお子さんに移ります。
誤った先入観は捨ててください!
アタマジラミはどの地域、どの家庭でも起こりうるものです。誤った先入観をもったり、発生源を探したりすると、お互いを傷つけることとなりかねません。正しい知識をもって、対処したいですね。
どうやって駆除するの?
清潔、不潔に関係なく、誰にでも発生の機会があります。見つけたら、蔓延(まんえん)防止に努めましょう。保育園や幼稚園、小学校などの集団生活をしている場合は、必ず連絡しましょう!
- 洗髪しやすく、他に広がりにくくするために、髪をできるだけ短く整える。
- 2週間ほど、毎日保護者の手で洗髪し、駆除薬を使用する。
- 家族、兄弟でクシや帽子、タオルの共有はしない。
- 目の細かいクシでこまめに髪をとく。落ちた成虫、卵がカーペットなそに入り込まないように敷物(新聞紙、ビニール等)を敷くとよい。
- 布団や枕はできるだけ日光消毒をし、枕カバーやシーツ等、頭に直接触れるものは毎日取り替え、温水処理(60℃以上の温水に10分間浸す)した後、洗濯をする。
- 室内は掃除機でこまめに掃除をする。
- ヒト用のシラミ駆除剤(0.4%フェノトリン製剤等)を使用する。薬局等で市販されている。
アタマジラミはどうやって伝染るの?
人の髪と髪が直接触れるとうつります。また、タオル、クシ、寝具、帽子など髪に直接触れるものの貸し借りでもうつります。
アタマジラミの見分け方
- 成虫は見つけにくいので、髪についた卵を見つけることが大切です!
- 卵は襟足や耳の後ろに付着していることが多いです。
- 卵の大きさは約1㎜で、乳白色の整った滑らかな形をしています。
- 卵は、髪の毛の根本の方についていることが多いです。
【見落とさないように注意しましょう】
アタマジラミの卵は、フケや皮脂のかたまりなどと見間違えやすいです。見分けるために、指で挟んで引っ張ってみましょう。
卵・・・なかなか動かない
フケ等・・・簡単に動く |
まとめ
アタマジラミは不潔だからなるといった先入観を持っていました。この先入観で、傷つけることが多いので、正しい知識を持つことは大事ですね。
だれでも起こり得るアタマジラミ。集団生活では他者への感染を防ぐためにも、早めの対処が必要になります。発生しないことを祈りつつ、発生してしまったら迅速に対応したいと思います。
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