火傷についての勉強会に参加したので、復習も兼ねて紹介します。
やけどについて
暖房機器が欠かせない季節になると、注意が必要です。暖房機器はお子さんの手の届かないところに設置する、またはお子さんが触れないようにガードをしましょう。ホットカーペットやカイロ等による低温火傷にも注意が必要です。また、熱いお茶などがテーブルに置いてある時は、お子さんから目を離さないなどにも注意が必要です。それでも、思わぬ行動により火傷は起こりえます。
火傷をしてしまったら
まずは冷やします!水道水等の流水で痛みがなくなるまで冷やします。冷やすことで、皮膚深層部への熱の伝達を防ぎます。冷やすと痛みも和らぎやすくなります。
冷やす方法
- 流水(水道水)や氷などを利用して冷やします。
- 流水をかけるのが難しい場合は濡れタオルなどで冷やします。
- 市販されている冷えるシートは、火傷の冷却用には使えませんので注意しましょう。
- 水ぶくれは潰さずガーゼで保護して受診しましょう。
- 熱いお風呂に落ちたなど、服の上からの火傷は、服が皮膚に張り付くことがあります。服を無理やりに脱がすと皮膚が剥がれてしまうため、服の上から水をかけましょう。最低20~30分間以上、痛みが消えるのを目安に冷やしましょう。
- 広範囲のやけど(子供の場合は全身の1割以上のやけど)をしてしまった場合、救急車を呼んで病院へ行きましょう。
火傷の処理としてしない方がいいこと
- 民間療法は極力しないようにしましょう(アロエを塗るなど)
- 火傷部分に触らないようにしましょう。
病院受診の目安
【診療時間まで様子を見てよいやけど】
- やけどの面積がお子さんの手のひらより狭いとき(指先のやけどなど)
- 水ぶくれがないとき
ただし、よく冷やしてあげることは必要です!!
【診療時間外でも病院へ行った方がよいやけど】
- 広範囲のやけどの場合には、やけどの程度が軽くみえても受診しましょう。
- やけどの部分が白、もしくは黒くなっている場合は範囲に関わらず必ず受診しましょう。
- 関節部分や手のひらなどをやけどした場合も受診しましょう。(皮膚のひきつれが起こり、動かしにくくなる可能性があるため)
- やけどの重症度判断はきわめて難しいので、判断がつかない場合は受診しましょう。
まとめ
保護者の方がいくら注意していても、お子さんのふとした行動からやけどに繋がることが多いと思います。
やけどをしてしまったら、素早く冷やして、症状によっては早めに受診するといいみたいです。保育園や幼稚園でも、あってはならないですが、やけどがあった場合は、迅速に対応していきたいと思います。
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