保育観の違い-給食編-

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保育園や幼稚園で複数担任のクラスを持っていると、それぞれの先生によって保育観が違うのでプチ衝突することってありますよね。ベテラン、中堅、新人関係なくそれぞれの思いを持って保育をしているので、意見のぶつかり合いがあるのはいいことだと思います。

 

でも、ぶつかり合いが激しすぎると正直疲れますね(笑)

 

今回は給食指導における保育観の違いについてです。

 




 

全部食べてからおかわりするのかどうか?

1人前の給食が配られ、その配膳された分をきれいに残さず食べてからしかおかわりができないというものです。

 

子供なので好き嫌いが激しいですよね。分かっていますが・・・この給食指導になると、意見がぶつかり合います。

 

 

  • 残さずピカピカに食べてからしかおかわりを許さない先生
  • おかわりしたいもの以外の献立を一口でも食べたらおかわりを許してくれる先生
  • 食欲を満たすことを優先しておかわりをすぐにくれる先生

 

 

など、いろんなタイプがいます。もちろんどの考え方が正解で、どの考え方が不正解だと言いたいわけではありません。私はどちらかと言うと、「楽しく給食を食べて欲しいタイプ」なので、すぐにおかわりをあげています。

 

もちろん、他の献立も食べるように勧めています。

「あ!スプーンちゃんがうさぎになって、Aちゃんのお口に行くよぉ~」とか「おいしそうだから、先生も食べてみようかな」とか「ご飯をもりもり食べると元気になるよぉ」とか、手を変え品を変え食べる気になりそうな言葉掛けをしています。

 

それで食べてくれればラッキー、それでも食べたくないなら食べなくてもいいかなと思っています。

 

絶対に野菜を食べないといけないとか、守られた分は食べなと行けないとか、「べき」が入ると子供は苦しくなるかなと思います。この「べき」も、大人の都合だったりしますし。

 

食べたがらないものを食べさせようとするのは保育士側もかなりエネルギーがいります。もちろん無理やり食べさせてる先生はいませんが、せっかくの楽しい食事の時間が「お野菜食べないと、おかわりあげない」なんて寂しい言葉かけで台無しにしてるなと感じることもあります。

 




 

野菜を食べると偉いのか?

上にも少し書きましたが「野菜」をどうにかして食べさせようとする先生、保護者が多い気がします。

 

大人でも食べれないものが多いのに、子供には満遍なく食べさせようとする雰囲気がキライです(笑)子供の成長や健康を願って、バランスよく栄養を摂ってほしいという愛情はもちろん理解しています(*´∀`*)

 

 

保護者の要望で「お野菜を食べれるようにしてください」というのがたまにありますが、園の給食だけではできないことが多いです。家庭でも意識して食べさせる努力をしている方もいれば、園へ丸投げ(笑)の方もいます。

 

 

 

そして、給食の時間「お野菜食べれてえらいね!」と褒める言葉が飛び交います。

 

 

野菜を食べると偉いのかと疑問に思ったり思わなかったり(笑)まだまだ経験の浅い私は、どうしていいのかわからず「お野菜食べれて偉いね!」と一緒になって褒めていますが・・・食べなくても別にいいかなと思っています。「お野菜食べないと強くなれないよ」とかは言わないようにしています。子ども達にはそんな考えを持ってほしくないから🎵先生が言うから食べるとか、そんな風にはなってほしくないなと思っています。

 

 

食育指導士の資格も取りました!

少し前に食育指導士の資格も取りました。まるっと1日かけての講義と試験があり、合格すれば取得することができます。

 

 

 

 

その講義の中で、とってもいいお話を聞きました。

 

 

 

なぜ子供に食育指導をすると思いますか?

こう、質問を投げかけられました。講義をしていたのは、大学の教授でした。

 

この質問を投げかけられた時、自分なりに考えてみました。

 

  • 健康な体を作るため
  • バランスよく食べれるように

 

これくらいしか思いつかなかったです(笑)

 

 

 

その教授はこう教えてくれました。

 

 

「別にね、ニンジン嫌いだっていいのよ。でもニンジンが食べられたら自分が嫌な思いをしなくて済むこともあるよね。例えばみんなで鍋をたべることになりました。鍋の具材にニンジンが入っていました。でも自分はニンジンが嫌い。嫌いだけど、取り分けられたお皿にはニンジンが入っていました。もちろん食べなくていいのよ。キライですとその場で言ってもいいのよ。いろんな方法があるけど、もしニンジンが食べれたらニンジン嫌だなって感じなくて済むじゃない。ただそれだけのこと。食べれる可能性のあるものを大人が食べる機会を作ってあげることは必要ですよね。食べずにいたって死にはしないけど、コミュニケーションのツールとしていろいろな食材を食べられたら世界が広がるかなという思いで食育指導をしています」

 

 

***私の受け取った感じで書いているので、その教授がおっしゃったこととニュアンスの違いがあるかもしれませんm(_ _)mご了承ください***

 

 

 

この考え方いいなって思いました。無理に食べさせることじゃなくて、食べれるようになることがすべてでなくて、食べられたから偉いわけでもなくて、楽しい方はどっち?という考え方かなと思います。

 

 

上に書いたのは、あくまでも私がいいなと思った考え方なので、この考えたを強制しているわけでも、他の考え方を否定しているわけでもありません。いろんな考え方があるので、それぞれみなさんの信頼している考え方に添って指導するのがベストですね(*´∀`*)

 

 

 

食育指導の道は続く・・・(笑)

 

 




 

 

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