子どものむし歯予防の講習のついでに、歯周病の話も聴いてきました。歯周病って、自分には関係ないと思ってましたが、そうでもないみたい。
手遅れになる前に、対処しておきたいです!!
歯周病って実は世界一!?
2011年のギネスブックに記載された歯周病。「全世界で最も蔓延している病気。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数える程しかいない」とか。
この話を講習のはじめに聞いて、驚きました!歯周病ってそんなに拡がっているんですね・・・。
日本の歯周病の状況はというと、25~34歳の若い世代でもすでに20%近くの人が罹患していて、加齢と共に患者さんも増え続けているとのことでした。65歳以上では50%を超えていました。
歯周病とは
- 歯周病とは、歯と歯茎の隙間から侵入した細菌が、歯茎に炎症を起こし、やがて歯を支える骨(歯槽骨・・・しそうこつ)を溶かしてしまう病気。
歯周病初期には痛みなどの自覚症状がないことが多いそうで、進行すると歯茎からの出血、歯茎の腫れ、歯茎の痛みなどが出て、歯がぐらついてくることもあるとのことでした。また、口臭がひどくなるケースもあるそうです。
歯周病の影響が全身へ!?
歯周病菌の影響は歯だけでは済まないこともあるそうです!話を聴いていて怖くなりました(´;ω;`)
今回、歯周病菌が全身へ流れることに酔って影響を及ぼしている疾患として、話に出てきたのは3つの病気でした。
- 肺炎
- 動脈硬化
- 糖尿病
【肺炎】
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【動脈硬化】
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【糖尿病】
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健康な歯茎を作るためには?
健康な歯茎を作るためにはどうすればいいでしょうか。
歯茎の主成分はたんぱく質です。中でも重要な役割をするのが歯茎の組織を結びつけると同時に歯茎に栄養を贈る血管を丈夫にするコラーゲンです。
コラーゲンもたんぱく質の一種なんですね。
コラーゲンを生成するのに欠かせないのが、ビタミンCです。この他、ビタミンA、ビタミンK、亜鉛なども歯の健康に関係しています。
たんぱく質が多い食品と効果
- 魚
- 肉
- 大豆
- 大豆食品 など
効果は、歯茎の主成分。コラーゲンもたんぱく質の一種。
ビタミンCの多い食品と効果
- 緑黄色野菜
- 柑橘系 など
効果は、コラーゲン産生促進、ストレスによる免疫力低下防止、抗酸化作用、止血作用など。
ビタミンAの多い食品と効果
- レバー
- うなぎ
- 緑黄色野菜 など
うなぎいいですね(*´∀`*)
効果は、口腔内の粘膜の健康を保つ、免疫力強化や抗酸化作用など。
ビタミンKの多い食品と効果
- 緑黄色野菜
- 納豆 など
効果は、歯茎の出血を防ぐ、歯を丈夫にするなど。
亜鉛の多い食品と効果
- 牡蠣
- ごま
- レバー
- 納豆 など
牡蠣いいですね(*´∀`*)
効果は、免疫細胞の強化。亜鉛が不足すると味覚や嗅覚障害、食欲不振などになることも。
歯周病予防のライフスタイルは?
口腔内をキレイに保つのはもちろんですが、睡眠も関係しているとのことでした。
食後にしっかり歯みがきをしたり、歯科で定期健診も習慣にするといいですね!
睡眠は、心身の疲れやストレスを癒やすことで免疫力を高めてくれます。良い睡眠のために、できるだけ毎日同じ時間に起きるなどリズムと整えるといいみたいです。仕事してると、休みの日はずーっと寝てたいと思いますよね。同じ時間に起きるのは、なかなか難しいですけが、できる範囲でやってみるのはいいかもしれません(*´∀`*)
歯周病予防は子ども時代から?
歯周病になっている大人の方、がっかりしないでください!子どもに特化していますが、大人でも少しずつ生活に取り入れられることを続けていけばいいそうなので、諦めずやっていきたいです。もちろん、完全に歯周病が治るとかそういう話ではないですm(_ _)m
8020運動「80歳になっても20本以上自分の歯を保つ」という運動が始まったのが平成元年(1989年)。日本人の4割程度の方が達成しているそうです。
8020でいるためにも、子どものうちから歯を大切にする習慣をつけておくといいですよね!お菓子やジュースを食べ過ぎない、歯みがきをするなどという基本的なことはもちろんですが、子どもにとって望ましい生活習慣を形成していくことは、障がいの歯の健康に重要とのことでした。
早寝早起き朝ごはん、外で元気に遊ぶ、睡眠時間をしっかり取るなど、できることからはじめてみましょう!
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