年齢を重ねた保育士なら保育ができて当たり前と言われる事が多いです。
もちろん長年の経験や実績から、若い保育士と比べたら、現場も知っていて知識も豊富なベテラン保育士の方が保育ができて当たり前と思われるかもしれません。そういう場合も多いのですが、そうでない場合もあります。何事も例外はあります。
そんな、”保育ができない”とレッテルを貼られたベテラン保育士さんについての話を聞くことがありました。その先生は、管理職につかずずっと現場で働きたいという思いを持って仕事をされているそうです。管理職試験?面接?に挑戦しないと「やる気がない」とみなされることも知っていての上で、現場を選択しているそうです。
現場が好きなベテラン保育士さんなのに、なぜか”保育ができない”とレッテルを貼られています。私自身、話を聞いただけなので曖昧なところがあると思いますが、ざっくりとまとめて書いていますm(_ _)m
”保育ができない”と言われる理由としては、主任先生や園長先生などの管理職から嫌われているというのが1番大きいかなと思います。どこの職場でも人間関係の悩みは尽きないと思いますが、保育士の中でも、嫌われやすい先生とそうでない先生がいます。転職などして職場が変わって、いい職場に出逢えれば解決することもありますが、職場を変わらないとなかなかそのレッテルは剥がすことができません。自分が職場を変わらなくても、上司が定年などで変わってくれれば改善することも、稀にあります。
そんなベテラン保育士さんの状況を聞いて、いつ自分がレッテルを貼られるのかと怖くなりました。
「保育ができる」「保育ができない」論は、若い保育士の間でも繰り広げられています。なにをもって”保育ができる”のかは、個人の主観が大きいと思うので、的確な指標があるわけではありません。例えば、事務仕事が早く提出期限を過ぎたことがほぼないだとか、折り紙が得意でなんでも折ることができるとか、リズム遊びが得意で子どもたちと一緒に元気いっぱい踊れるとか、そんなわかりやすい指標ならいいですが、そうでない部分でも評価されてしまうことが多いと感じています。
そうでない部分というのは、私が感じる範囲ですが、その人の人間性や性格で判断されているということです。管理職の先生に対して意見を言うなどでしょうか。意見を言ったら”言い返すなんて生意気だ!だから保育ができないんだ”というレッテルを貼られることがあります。そうなると、なんでも「はい」と答えるイエスマンにならなければいけないのかと思いますよね。でも、そんな雰囲気はあります。ベテランになってくると、自分の保育観も確立されてくるだろうし、目の前の子供たちを実際に見ているのは担任の先生であって主任や園長ではないので自分の判断のほうが子供に寄り添っていると感じます。
そんな感じで、上司からのアドバイスに対して自分の意見を述べただけで「あの先生は・・・」と言われてしまう状況が多かれ少なかれあります。
保育できない・保育できる論も、個人的な主観が大きいですし、ある意味その先生の一部分しか見ていないのにそこだけで判断していることが多いです。なので、勝手なレッテル貼りに合うと痛い目に遭うなと感じています。
実際、そのベテラン保育士さんは働きにくい状況になっているそうです。後輩からの信頼もなくなってしまったようで、なんだか話を聞いていて嫌な気持ちになりました。
まとまらない文章でしたが、自分自身も勝手なレッテル貼りをしないように心がけていきたいと思います。
この記事へのコメントはありません。